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グルメ 2024/05/15

紅茶(セイロンティー)

どのセイロンティーが好き?産地別の特徴を解説!

スリランカには7つの有名な紅茶の産地があります


こんにちは、ABBYです。


「3分で紅茶党になれる!セイロンティーの豆知識」でご紹介したセイロンティーの産地と特徴。


今回は各産地の特徴をより詳しくみていきます。




その前に・・・紅茶の参考書をご紹介


スリランカの紅茶産地でセイロンティーについて教えてもらった際にわかったのですが、セイロンティーと一言でいっても静岡茶と狭山茶くらい別物。 (地元ネタ?)



せっかくならセイロンティーに限らず、紅茶について体系的に知りたいと思い、お世話になったのがこちらの本。


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出典:http://www.dimbula.net/i/item-045


「紅茶の教科書」というだけあって、スリランカ以外にも、インドや他の産地についてや紅茶の歴史、淹れ方、茶器にいたるまで、かなーり詳しく書かれていますので、紅茶党どころか紅茶オタクになれること請け合いです。



気になる著者をご紹介↓

磯淵猛さん

愛媛県生まれ。紅茶専門店ディンブラの開業に伴い、スリランカ、インド、中国の紅茶の輸入を手がける。

同時に紅茶の特徴を生かした数百種類のオリジナルメニューを開発。

プロセミナーの開催、経営コンサルティング、プロデュースを行うほか、紅茶研究家、紅茶エッセイストとして活躍。

また、一般向けに講演、紅茶教室、セミナーを開催中。

日本創芸教育にて紅茶通信教育の主任教授。

キリンビバレッジ株式会社「キリン午後の紅茶」アドバイザー、株式会社モスフードサービス事業開発本部「マザーリーフ」コンサルタントなど、企業とタイアップした紅茶を開発。NHKをはじめ、テレビ、ラジオの出演多数。

(引用:http://www.dimbula.net/)



本の解説はわかりやすく、すぐに役立ちそうな知識も満載。


例えば、食べ物と紅茶とのマッチング


肉料理には赤ワインが合うように、タンニンの成分を多く含む紅茶もまた肉料理に合うそうです。


料理によって合う温度も違うようで、肉料理のときは8〜10℃の常温の紅茶で、魚料理やカレーのときは3〜5℃のアイスティーが最適、なんだとか。


また、脂肪分の多い食べ物のときは口の中の油分を流してくれるホットティーがベスト。


もしこの本を読んだ彼とデートでカフェに行って

「私は生クリームたっぷりのケーキとアイスティーにしようかなぁ」

なんていったら

「まあ、ちょっとそこに座りなさい」

って、解説が始まるんだろうか・・・と妄想してみたり。



ちなみに、各国の水の硬度も調べられている磯淵さんいわく、セイロンティーを日本の軟水で淹れると微妙な優しい風味が味わえて美味しく感じることができるそうです。


日本へのお土産はセイロンティーで決まりですね!




セイロンティーの7大産地とは?


近年、7大産地に分類されるようになったセイロンティー。


出典:http://mysrilankaholidays.com/



もともとの産地「セイロンファイブカインズ (Ceylon Five Kinds) 」

1.ウバ

2.ディンブラ

3.ヌワラエリヤ

4.キャンディ

5.ルフナ


新しい銘柄として加わった産地

6.ウダプセラワ

(ヌワラエリヤとウバの中間エリアから独立)

7.サバラガムワ

(ルフナエリアから独立、宝石の街ラトゥナプラ周辺)




各産地の特徴とは?


【1.ウバ (Uva)】

世界3大紅茶にも数えられるウバは上質な香りと渋みが特徴。


7〜8月のクオリティシーズンに収穫されたウバは、ピリッとした刺激的な渋みになりバラやメントールを思わせる爽やかな香りを放つ。乾季で収穫量も減るためプレミアがつくことも。


クオリティシーズン以外の雨季に収穫されるウバは、刺激的な渋みから力強い渋みとなり、フラワリーな甘い香りへと変化。


イギリスのミルクティーで最も使われる品種。




【2.ディンブラ(Dimbula)】

安定した品質とマイルドさでセイロンティーの代名詞。

飲みやすくブレンドティーの原料としても多用される。


1〜2月のクオリティシーズンは、バラのようなフラワリーさとフレッシュさ、そして適度な渋みもあり最高高品質とされる。




【3.ヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)】

ハイグロウンならではのフラワリーでフルーティーな香り。

香りを楽しめるブラックティーがおすすめ。


1〜2月のクオリティシーズンは、豊潤な香りと刺激的な渋みも楽しめる。




【4.キャンディ(Kandy)】

セイロンティーの神様ジェームス・テイラーが最初に紅茶農園を築いた地。


香りや味に突出した個性はないが、淹れたときの水色がこれぞ紅茶という輝きのある赤色


渋みを生むタンニンが少ないため、冷めても濁りにくいのでアイスティーに向く




【5.ルフナ(Ruhuna)】

セイロンティーの中で最も低地で栽培され、南部で気温も高いため葉が大きく育ち、葉汁がたくさん出るため発酵の度合いが強め。


ハチミツを焦がしたようなスモーキーな香りが特徴。


甘味を感じるコクのある味わいと濃い水色でミルクティー向きだが、渋みが少ないので茶葉を減らしてブラックティーにするのもおすすめ。




【6.ウダプセワラ(Uda Pussellawa)】

ほのかなメントールとバラを思わせるフラワリーな香り、そして渋みと甘味も感じるバランスのよい紅茶


ヌワラエリヤとウバに接しているため、1年間に2回のクオリティーシーズンがある。


ヌワラエリアに隣接するところでは2月前後。

ウバに隣接するところでは8月前後。




【7.サバラガムワ(Sabaragamuwa)】

もともとルフナエリアだったこともあり、ルフナ特有のキャラメルのような甘い香りとコクに少し若葉のような香りを感じるのが特徴的。


チャイ用としてアラブ諸国で人気があり、近年ではディンブラやキャンディより高値で取引されることも。



画像出典:http://japan-tea-trading.co.jp/

参考:磯淵猛(2012)「紅茶の教科書」新星出版社




いろんな産地のセイロンティーを試して、お気に入りの1杯を見つけるのも楽しいですね!


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